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2017年10月16日月曜日

店長、実は旅行マニアです

今日は作業が少なく、のんびりしております。
なので久しぶりにブログでも書いてみましょう~。

わたしが自動車バカというのは、皆さん薄々感づいていらっしゃると思いますが、
じつは他にもバカがあるんです。

それは・・・

安い飛行機チケットを探しまくるのが趣味で、
それに見つけてしまったら、買わずにはいられない癖なんです。

先日も香港へ行ってきました。
往路のチケットは、キャンペーン価格の 1,165円。(ただし本体価格)
復路は普通のチケットでしたが、LCCなので総額18,000円。
多分、新幹線で東京往復よりも安いです。

今年の2月に行ったのが初めての香港でしたが、
見て回るネタはやっぱりクルマ。


香港って、街中が高級車の展示会状態です。(笑)
HSBC銀行の前をうろついていた所、なんともゴージャスなクルマが走ってきて、
す~って横に止まるじゃないですか。
ロールス・ロイスが、シルバーとイエローゴールドのツートンですよ!!
も~これは写真を撮らずいいられません。
『Can i take a picture?』って声を掛けると、気軽にOKしてくれた運ちゃんは
若い人でした。いったい何者なのでしょう?
きっとナンバープレートからして只者じゃない雰囲気がします。


街の雰囲気も独特で、近代的な高層ビルと中国的な町が入り交じった、
さらにイギリスの雰囲気が色濃く感じる都市です。
みなさんも香港へ行ってみませんか?





安いエアチケット情報は、最強自動車までお問い合わせ下さい。(爆)


アウディーの総本山へ参拝

先月の臨時休業でドイツへ行ってきました様子をご紹介。
『海外出張してきます』なんて言って休んでましたが、
ま~半分仕事、半分観光ってところです。

昨年と一昨年に続き、
今年も自動車メーカーの本社にある博物館の見学を楽しみにしてました。
まず最初はAUDI。



ベンツやBMWなんかに比べるとマイナーなスポットですが、行ってみると結構立派な所です。ドイツ南部のインゴルシュタットにありますが、正確にはノルドインゴルシュタット。(北インゴルシュタット町ってところでしょうか)
電車を降りると、構内にいっぱい有る線路には出来たてのAUDIが積み込まれためっちゃ長~い貨物列車もいます。
駅を降りると、路線バスの行き先表示にも 『AUDI FORUM』ってバスが走ってます。
いよいよ来ましたよ~って感じがします。



荷物を宿において、バスに揺られること20分、途中の道路名が書かれた看板に、
ETTINGERって書かれています。
どうも無関係ではなさそうな気がします。(知らんけど)

そして着いたのがここ。


やはり他社ドイツ大手よりはこじんまりとしていますが、
入場料がたったの2ユーロとお安いです。
館内は歴代の名車がいっぱい展示されていますが、ちょうどローターリーエンジンがテーマの特別展示があり、なんとコスモスポーツもあるではないですか!
なぜAUDIがロータリーエンジンなのか?って思う方に、簡単にご説明。

AUDIとは、ドイツ国内にあった4メーカーが合体してできたメーカーで、エンブレムの4リングもこれを意味してます。そのうちの一つ、NSUがローターリーエンジンの基本原理を考案したメーカーなのです。そのNSUが発売した最初のモデルがこれ、NSUスパイダー。


この展示案内板を読むと当時の苦労が伺えます。
なんでも、初期のローターリーエンジンはやはり耐久性がなく、よく壊れたそうです。
しかしNSUは顧客を見捨てること無く、エンジン交換をたくさんしました。って書いてます。う~ん、ご苦労様です。
そののち日本のマツダがこの特許を買い取って、耐久性を改善するためにすごい研究開発をしたのはご存知の通り。
メカニックとしては、サービスの末端がエンジン交換で苦労するのでなく、上流の開発の人がしっかり苦労してもらいたいものです。


さて特別展示も見終えて常設階へ行くと、クラシックなレーサーがいくつもあります。



なかでも驚くべきエンジンを積んだモデルが有り、
排気管がいっぱい有るレーサーもあります。


これ片側から8本の排気管があり、左右で16本!
そう16気筒エンジンが積まれています。アメ車の倍です。(笑)


てな感じで、メカニカルな好奇心でお腹いっぱいにしてもらって、
お昼ごはんを食べにいきましょう。


お決まりのビールとカレーソーセージ。
気持ちもお腹もいっぱいになってきました。

2017年6月27日火曜日

ただコンプレッサーを外したかったんだ!

俺はただクーラーコンプレッサーを交換したいだけなんだ。


なのに、なのに、
なぜエンジンを降ろさないとダメなんだ?



エリーゼも『チャップマンの呪い』が詰まってる~!

2017年5月12日金曜日

電動ファンの故障

エアコン修理はつづきます・・・

電動ファンがアカン場合


エアコンガスの特性を詳しく説明しているとややこしいので、
サクッと説明することに。


ガスがコンプレッサーで圧縮されるとめっちゃ熱くなる。
真夏ならだいたい90℃くらい。
このガスを冷やすのがコンデンサーって場所で、
ラジエターの前に付いているクーラー用のラジエター。
ここでだいたい50℃くらいに冷やされて、エアコンが冷えるネタになる。

冷えを確保するために電動ファンが付いている。
これがしっかり働かないと熱いままなのでぜんぜん冷えない。



いま世代の輸入車は、これもコンピューター制御されていて、
温度に応じて回転数が変わるようにしてある。
ホンマなんでもコンピュータ制御ですわ。

壊れるパターンは


  • ファンのモーターが壊れる
  • コンピュータが壊れる
完全に壊れると判りやすが、死にかけを判定するには診断機が必要。

もしくは配管の温度を直接測れば、解らなくもないが修理屋の知識と勘が試される。


エアコン修理とは総じて難しい。

ぼくも最初はぜんぜん治せなかった。
けれどもエアコン修理に強いひとに教えてもらって、
本も読んでだんだん判るようになってきた。
そして機材もいっぱい揃えた。はっきり言ってディーラーよりも充実してます。
けれどうまく修理が決まらずに、何度もやり直したクルマもあった。
だから今ではできるようになれた。

ここまできたら、
大阪ガスのガスヒーポンでも治せるかもって思えてきた~。(笑)

夏がキッタァ~

さてさて、
このブログを書いている日は、気温28°ともう夏の気配を感じます。


そうなると、エアコン修理の季節というわけです。(笑)

ことしも早速コンプレッサー交換をやりました。

みなさん、エアコンが冷えない理由ってご存じです?
うちに問い合わせていただく方も、ほとんどの方はガス漏れだと決め込んでおらますが、
ガス漏れが原因の確率は感覚的に50%くらい。
ガス漏れ以外にあるあるなのは、

  • コンプレッサーの故障
  • 電動ファンの故障
  • 配管の詰まり


これらが残りの50%を占めていると思います。



じゃ具体的に見ていきましょう。
コンプレッサーの故障も詳しく分けると

  1. クラッチの故障
  2. 制御バルブの故障
  3. 内部の焼付き



★クラッチトラブル

内部の電磁石がショーとか断線でクラッチが繋がらなくなる。
もちろんコンプレッサーがお休みされるので冷えなくなる。
最近のクルマはクラッチがなく、常にコンプレッサーがまわっているタイプも多いので、
これらはクラッチの故障はない。



★内部の焼付き

内部のピストンやクランクが焼き付いた場合、
このクラッチ(プーリー)が壊れることで、ベルトが切れないように保護する。
もしあなたのクルマが冷えなくなったら、まずココを観てみよう。
なにか板がハミだして空回りしていたら壊れている証拠です。

これがエアコン修理の最悪パターン
配管内部に鉄の粉がまわってしまい、ほぼ全部交換です。つまりエアコン全損。
ダッシュボードも外して、室内ユニットも分解しないとダメ。
内部洗浄しっかりしたらええやん?って思う人もいるけど、
なんぼ洗っても元には戻らん。ある程度は冷えるけどパンチはでない。
昨年も一台遭遇したけど、見積りは40万円~ってご案内したところ、
再びお見えになることはありませんでした。(ハァ~)




★制御バルブの故障

バルブが動かなくなって中のピストンが有効に作用しなくるパターン。
YouTubeでいい動画を見つけたので紹介します。

https://www.youtube.com/watch?v=dp0VZyaYfgw



画像の中の緑色の板が斜めになっているのがわかるでしょ。
これが一回転する間にピストンが前後に動きます。
制御バルブはこの斜板の傾きを変化させて、
ピストンの働きを増やしたり減らしたりしてくれます。



もしこれが真っすぐならば、ピストンも動かないから冷えなくなる。
ガス漏れ以外の故障はこのパターンがほとんど。
もうコンプレッサー交換しかありません。

昨年はこの故障で罠にハマったのがあった。
いつものように、コンプレッサーがアウトっておもって交換しても
全然冷えない。(冷汗でた)
ちゃんと制御バルブの電気信号を確認しておけばよかったのに、
サボってしまった。改めて調べるとパルス信号が来ていない。
エアコンのコンピューターは信号を送っているのに、一体どこへ消えるの?
クルマはベンツでしたが、フューズボックスの故障だった。

こんなことも修行してきて今に至る・・・。

電動ファン故障の場合 (続く)

2017年5月10日水曜日

DSG修理専門業者です (ウソ)

4月はトランスミッションの修理が多かったです。
月末にもフォルクスワーゲンのDSGの修理でご入庫。

ポロ(6R)の7速DSGで、
メーター内にスパナマークが点滅してミッションの故障を示しています。
テスターで故障内容を観てみると・・・


ミッション内部の油圧ポンプが悪いようですが、
『Play protection』って意味がピンときませんね。
さらにミッションからオイルが漏れがでています。

漏れている箇所はミッション上部のブリーダープラグからで、
漏れているというよりは吹き出していると言ったほうが正しいです。


いろいろ調べた結果、メカトロニクスの内部に封入されているオイルが
吹き出しているようで、メカトロニクス丸ごと交換しか修理ができないです。

それではメカトロニクスを外してみましょう。


写真では2つ写ってますが、取り出したのは手前の方。
この部品の中に油圧制御装置と電子コントロール装置がパックになって、
さらに作動油が充填されています。作動油はミッションオイルとは別物なので、
抜いたり入れたりはできません。

今回の現象を予想するに、
ポンプが作り出した油圧をためておくアキュムレータ(タンク)があるのですが、
その内部の膜がパンクして圧力が貯められず、ただのオイルタンクになっていると思います。パンクした瞬間にはアキュムレータ内の高圧ガスが吹き出すので、
結果オイルが外にも吹き出したのでしょう。


新しい方を取り付け、専用テスターでコーディングと基本調整させる。



その後はテスターを繋いで学習走行ですが、街なかではとても出来ません。
仕事が終わってから、名阪国道をつかって大和まほろばインターからテストパターンで走って、完了したころには福住インターです。


フォルクスワーゲングループのDSGミッションって、
性能は抜群にいいけれど、トラブルもチラホラと有るようです。
『ガラスのミッション』は、ボルボだけではなかった・・・。

2017年4月20日木曜日

インテークマニホールド修理

前回の続き、
インテークマニホールドの修理も流行っています。

これもVWとAUDIが立て続けに入って来ましたが、
症状が違います。

●VW 
エンジン警告灯が点灯する。

●故障原因
インテークマニホールド内部のフラップがほぼ固着して動かない。
マニホールド分解が必要。

●AUDI
エンジンコンピューターに故障記録がある。
『チャージエアーの漏れがある』

●故障原因
チャージエアー配管内に圧力をかけて、エア漏れ箇所を探してみることに。
散々探した結果、マニホールド内のフラップの動きを監視しているセンサー取付部からエア漏れ。しかし取付部の構造が奥まっていてマニホールド丸ごと外さないと取れない。




外すとコレ。



さらに外すとこの部品が切れてる。



パッキンだけ交換すれば治るやんって思ったのも束の間。
パッキン単体で部品が出ません。マニホールド丸ごとで8万円です。
そこで、Monotaroで合いそうな部品を探しまくって3個ほど試すもどれもダメです。

仕方ないので、現物修理で済ませるしか無い。
エアコンのOリングを駆使して、最後はボンド固め。
これでうまく行かなければ8万円ですが、無事成功。
過給圧試験でも2.0Barまで行けたからまあ大丈夫でしょう。

今月はAT修理が続きます

当店の修理入庫には『流行り』があり、今月の流行りは、

●インテークマニホールドの修理
●ATトランスミッションの修理

でした。

フォルクスワーゲンとAUDIが立て続けに入り、
AUDIでは久しぶりにSトロニック(DSGミッション)です。

●症状
7速トランスミッションのうち、偶数段とバックが入らない。

●診断結果
ミッション内部にあるバルブボディーに不具合があります。
具体的には、偶数段のクラッチ操作を担当する為の油圧制御用ソレノイドバルブ故障とあり、作動値を見ても片方のクラッチは圧力が上がっていません。
なので偶数段ギア全滅となります。

●ワナが潜んでいないか?
診断機の故障情報をうのみにしていると、ワナにかかることがあります。
今回のケースでは、クラッチ本体の焼付きが無いか調べておかないとハマります。
ミッションを降ろさずに点検するには、オートマオイルの状態を点検することに。
ここで真っ黒の焦げ臭いオイルが出てくると、クラッチがアウト。
幸い今回は、きれいなオイルが出てきたいのでセーフです。




まずはバルブボディーを取り外し。


さらにソレノイドバルブの単体テスト。
どうやらソレノイドバルブはOKで、配線パックが疑わしい。
配線を調べると、問題のソレノイドバルブにつながる端子のうち片方の抵抗値が大きい。原因はこれでした。もしソレノイドバルブだったら、部品供給が終了してるので中古ミッション丸ごと交換になるとこでした。


組み立てには、オイルパイプや端子保護などの対策部品を組み込んでからドッキング。
オイル注入後にテスターの数値を見ながらレベル調整して、すべて完了。

ビフォー・アフターの結末は、何ということでしょう~。
問題のあったギアも無事動き出し、元通りになりました。


次はインテークマニホールドにつづく。