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2017年5月10日水曜日

DSG修理専門業者です (ウソ)

4月はトランスミッションの修理が多かったです。
月末にもフォルクスワーゲンのDSGの修理でご入庫。

ポロ(6R)の7速DSGで、
メーター内にスパナマークが点滅してミッションの故障を示しています。
テスターで故障内容を観てみると・・・


ミッション内部の油圧ポンプが悪いようですが、
『Play protection』って意味がピンときませんね。
さらにミッションからオイルが漏れがでています。

漏れている箇所はミッション上部のブリーダープラグからで、
漏れているというよりは吹き出していると言ったほうが正しいです。


いろいろ調べた結果、メカトロニクスの内部に封入されているオイルが
吹き出しているようで、メカトロニクス丸ごと交換しか修理ができないです。

それではメカトロニクスを外してみましょう。


写真では2つ写ってますが、取り出したのは手前の方。
この部品の中に油圧制御装置と電子コントロール装置がパックになって、
さらに作動油が充填されています。作動油はミッションオイルとは別物なので、
抜いたり入れたりはできません。

今回の現象を予想するに、
ポンプが作り出した油圧をためておくアキュムレータ(タンク)があるのですが、
その内部の膜がパンクして圧力が貯められず、ただのオイルタンクになっていると思います。パンクした瞬間にはアキュムレータ内の高圧ガスが吹き出すので、
結果オイルが外にも吹き出したのでしょう。


新しい方を取り付け、専用テスターでコーディングと基本調整させる。



その後はテスターを繋いで学習走行ですが、街なかではとても出来ません。
仕事が終わってから、名阪国道をつかって大和まほろばインターからテストパターンで走って、完了したころには福住インターです。


フォルクスワーゲングループのDSGミッションって、
性能は抜群にいいけれど、トラブルもチラホラと有るようです。
『ガラスのミッション』は、ボルボだけではなかった・・・。

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