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2017年4月20日木曜日

インテークマニホールド修理

前回の続き、
インテークマニホールドの修理も流行っています。

これもVWとAUDIが立て続けに入って来ましたが、
症状が違います。

●VW 
エンジン警告灯が点灯する。

●故障原因
インテークマニホールド内部のフラップがほぼ固着して動かない。
マニホールド分解が必要。

●AUDI
エンジンコンピューターに故障記録がある。
『チャージエアーの漏れがある』

●故障原因
チャージエアー配管内に圧力をかけて、エア漏れ箇所を探してみることに。
散々探した結果、マニホールド内のフラップの動きを監視しているセンサー取付部からエア漏れ。しかし取付部の構造が奥まっていてマニホールド丸ごと外さないと取れない。




外すとコレ。



さらに外すとこの部品が切れてる。



パッキンだけ交換すれば治るやんって思ったのも束の間。
パッキン単体で部品が出ません。マニホールド丸ごとで8万円です。
そこで、Monotaroで合いそうな部品を探しまくって3個ほど試すもどれもダメです。

仕方ないので、現物修理で済ませるしか無い。
エアコンのOリングを駆使して、最後はボンド固め。
これでうまく行かなければ8万円ですが、無事成功。
過給圧試験でも2.0Barまで行けたからまあ大丈夫でしょう。

今月はAT修理が続きます

当店の修理入庫には『流行り』があり、今月の流行りは、

●インテークマニホールドの修理
●ATトランスミッションの修理

でした。

フォルクスワーゲンとAUDIが立て続けに入り、
AUDIでは久しぶりにSトロニック(DSGミッション)です。

●症状
7速トランスミッションのうち、偶数段とバックが入らない。

●診断結果
ミッション内部にあるバルブボディーに不具合があります。
具体的には、偶数段のクラッチ操作を担当する為の油圧制御用ソレノイドバルブ故障とあり、作動値を見ても片方のクラッチは圧力が上がっていません。
なので偶数段ギア全滅となります。

●ワナが潜んでいないか?
診断機の故障情報をうのみにしていると、ワナにかかることがあります。
今回のケースでは、クラッチ本体の焼付きが無いか調べておかないとハマります。
ミッションを降ろさずに点検するには、オートマオイルの状態を点検することに。
ここで真っ黒の焦げ臭いオイルが出てくると、クラッチがアウト。
幸い今回は、きれいなオイルが出てきたいのでセーフです。




まずはバルブボディーを取り外し。


さらにソレノイドバルブの単体テスト。
どうやらソレノイドバルブはOKで、配線パックが疑わしい。
配線を調べると、問題のソレノイドバルブにつながる端子のうち片方の抵抗値が大きい。原因はこれでした。もしソレノイドバルブだったら、部品供給が終了してるので中古ミッション丸ごと交換になるとこでした。


組み立てには、オイルパイプや端子保護などの対策部品を組み込んでからドッキング。
オイル注入後にテスターの数値を見ながらレベル調整して、すべて完了。

ビフォー・アフターの結末は、何ということでしょう~。
問題のあったギアも無事動き出し、元通りになりました。


次はインテークマニホールドにつづく。