ページビューの合計

2014年7月6日日曜日

久しぶりのガチレース

この週末は、鈴鹿サーキットに来ています。
そう、時々引き受けてるレースメカの仕事です。

今回はスズカクラブマンレースの耐久イベントで、
何年ぶりかのガチレース。

担当する車両は、ウエストレーシング製のVITAというモデルで
エンジンはヴィッツRSの物をそのまま使ってますが、
シャーシはフォーミュラカーです。





昨日の走行では思うようにセッティングが決まらないえうに
エンジントラブルまで出てしまって困ったよ。
レースカーの修理は診断機も使えへんし、作業後のテスト走行もできへんから、
全て走行セッション中に対処しなけりゃならんから大変だ。


さぁ今日は決勝レース
頑張りましょう

2014年7月4日金曜日

セレスピードの警告灯

セレスピードの警告灯がついて、ピーピー鳴くから見てくださいとのご依頼。


状況は走行中にメーターパネルのマルチ画面に、セレスピードエラーの表示が出たが、
とりあえず走れる。けれども、ミッションが抜けたり、入りにくかったりするとのこと。


はは~ん、
これ何度か修理したことがあるパターンです。


まず、セレオイルの量を点検すると、タンクの中は空っぽに見えます。
車体の下には、オイルの噴きこぼれが・・・。


これは、アキュームレーターのパンクに間違いなし。
シトロエンの修理をやってきたことが役立ちます。 (^^ゞ


アキュームレーターの構造はこの通り。

(Wikipediaさんよりお借りしました)




油圧回路の中に圧力を貯めるタンクのことを、アキュームレーターと呼んでいます。
セレスピードの作動も、油圧で頑張ってギアチェンジやクラッチミートをしてくれるのですが、
ポンプから瞬間的に大きな圧力を送ることができないので、予め回路の中に
貯めておくのです。


問題は、中に入っている風船(プラダ膜)がパンクして、超高圧ガスが油圧回路の中に
吹き出してしまうのです。そうなると一気にオイルが押し出されて、タンクから噴きこぼれます。


そして圧力を貯めておくこともできなくなり、ポンプが回りっぱなしになるから
故障警告灯が点きます。



アキュームレーターを取り出してみました。




壊れているアキュームレーターは
差し込んだ棒が、中まで沈んています。





新品は棒が付きだしたままで、
中のプラダ膜が膨らんでいる証拠です



これを交換すれば、一件落着。
しか~し、ディーラーさんではアキュームレーターだけの部品供給がなく
油圧ユニットまるごと交換で、25万円ほどになります。

当店ならアキュームレーターのみの交換で、約5万円ほどで済みます。