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2016年9月10日土曜日

いつもハードな作業がやって来ます

最近、やけに難しい作業ばかりつづきます。
それだけ自動車が進化したのでしょうが、
町工場がそれに追いつくのはホンマ大変です。
できることなら、ぼくもメーカーの修理技術トレーニングに参加したいです。

愚痴、泣き言はそれくらいにしといて、
作業が完成すると気分も晴れて嬉しくなります。
そんな作業が今日も出来上がりました。



フォルクスワーゲン ゴルフ5 1.4TSi エンジンのクルマです。
診断機で見る限りでは、カムシャフトセンサーの故障のように見えますが、
実はもっと奥が深いことがあります。
お客様には、まずセンサーを交換したうえで最終判断させてくださいと伝え、
センサーを取り替え。しかしやはり治らない。

次の診断として、シリンダーヘッド周りを分解して、バルブタイミングを調査。
これをするだけでも結構たいへんなので、先にセンサーを交換させていただいた次第です。
するとやはりタイミングがズレています。
真の原因は、タイミングチェーンが伸びてしまいバルブタイミングがズレています。

以前にも同じクルマで診断をしたことがあったのですが、
お客様に見積を伝えて一晩考えてもらう間に、チェーンが切れてしまったことがありました。
もう修理代が何倍も跳ね上がったので、修理断念。


今回はお客様が意を決して修理に挑みましたが、
チェーンの『本丸』までたどり着くのに、補機類の分解で丸一日がかりです。

外したチェーンがこちら。



ほんの僅かに伸びています。
『これくらい許してやったらど~や~』 ってかんじですが、
ハイテクドイツ車は融通がききませんわ。






次の日にやっとチェーンとスプロケットを交換。
正しいバルブタイニングで組み込み、さらに半日がかりで
補機類の組み立て。


試運転で普通のゴルフになった時は、ほんま嬉しいですわ。

さて最強自動車では只今タイミングチェーン祭りです。
横のリフトではAUDIが、次の入庫ではBMWが待ってます。(汗)

なじぇだかね~・・・。