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2015年3月7日土曜日

大・ハード BMWリヤハブ分解

BMW M3 のホイルアライメント点検のご依頼がありました。
なんでも、リヤタイヤが5,000KMでツルツルになると事、これはレースカー並??

リフトアップで調べてみると、ブッシュが抜けてグラグラです。
こりゃアカンと打ち替えをしていただくことになったのですが、
せっかくベアリングキャリアを外すので、ベアリングも交換しませんか?とお勧めしました。

部品も揃えて作業開始
ドライブシャフトを抜き取るのが固いけど、そこら辺は想定済み。
キャリアとシャフトを一体で外してプレス機で押すも、性能いっぱいの15トンまで
押しても、ビクともしませんわ。(汗)

で、外注先の加工屋さんへ聞いてみると、なんとそれ用のスライドハンマーを作ったという。
プレスじゃ抜けないから、もう一度組み立ててスライドハンマーで抜くんや!って。






これが ウエダパワーサービス特製 特大スライドハンマー

さらに、『引っ張ってるうちに、クルマがリフトから落ちそうになるから固定せいよ。』

マジっすか・・・!


ボディーを隣のリフトへ固定です。

準備ができたところで、作業開始。
ハンマー自体が15キロくらいあるから、一回の打撃で強烈なパンチがあるけど、
それを打ち出すのも、めっちゃ力が要ります。
真冬やったけど、汗だくだく。息も切れ切れ。

これで引っ張りだすも、15分で手のひらのマメが炸裂。
握り手を変えて頑張るも、左手を添えてる右手の甲が真っ赤になってる。


心が折れるのが先か、ベアリングが抜けるのが先かって位
かれこれ2時間ほど引き続けてやっとの思いで抜けた。
もちろんベアリングはすでにバラバラになっている。

なにもM3だけじゃくて、普通のモデルでも同じくらい固いらしい。
ディーラーさんは多分専用工具で抜くんだろうけど、
ネジで押しても抜けへやろな~。