自動車修理研究家 ”最強”
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2023年11月29日水曜日
LiquiMolyオイル勉強会の成果
2023年8月19日土曜日
第八章
アウトバックの開拓史を感じる
今回の旅で一番遠い場所が Longrech というところで、ここまで約1500キロ走行。またオーストラリアのフラッグシップエアラインであるQantas 航空の発祥地です。ここに同社の歴史館が有り、創業者の足跡が紹介されています。
この展示を見る為にここまで来た理由も有ります。詳細は割愛しますが、昔の人がろくな道路もない時代に移動する為には、大きな苦労と挑戦があったのが分かります。
他にも開拓者の足跡を展示している
Australian Stockman's Hall of Fame & Outback Heritage Centre
も有ります。ここは到着時間の都合で見れなかったのですが、どちらもオーストラリアの歴史を創った人達の足跡を記しています。
街中の街道沿いには、昔使っていた農機具やトラクターが飾っていて、町ごとに歴史的な記念碑が有り、その町を起こした人たちを紹介しています。
ここを折り返し地点にして、今度は東へ走ります。通過する町が少しづつ大きくなって来るのが分かります。Queensland州の歴史は東から西へと広がって行ったのです。
町を通過するたびに、人の営みが分かる建造物が大きくなって、家の数もちょっとつずつ増えてきました。
そしてついに4日ぶりの信号機が現れました。商店の数も増えて大きな会社も出てきました。
農機具メーカーのディーラー |
折り返し地点から感じるのは、オーストラリアの開拓の歴史です。なんか不思議な感じですが、たった二日間で歴史の歩みを見ている様です。
最終日のは出発地点のブリスベンに帰って来ると、ここのは世界の街と変わらない日常が流れています。
丘の上からブリスベンの街を望む |
第六章
ハイキング
ツーリングの途中で国立公園に寄り道。
ヨーロッパへ行くと必ずハイキングに出かけるけど、オーストラリアもすごい景色がそこらじゅうに有る。
国立公園の駐車場に相棒を止めたら、モトクロスブーツをスニーカーに履き替える。身軽になったら、ハイキングに出発。
ライディング中には感じなかったゆったりとした空気感に包まれて、とってもリラックスする。小川の水音がじつに心地良い。
オージーの人達も自然を楽しむのが実に上手だと思う。年配のご夫婦、子供連れの家族、若いカップル、色んな人たちがハイキングを楽しんでいる。
そしてキャラバンパークにはバラエティーに富んだキャンピングカーングカーが泊まっていて、皆んなリラックスしながらそれぞれのひと時を楽しんでいる。
しか〜し、
一人だけモトクロスパンツで歩く場違い感も否めない。(笑)
第五章
いざグラベルへ
初日に走った The Head とは違い、アウトバックのローカルルートは直線路が基本で路面も固く締まっている。そこを80〜100キロほどのスピードで走るのはパリダカを走っいてる様な気分が味わえる。(パリダカは走った事ないけど)
遥かかなたまで直線 |
所々に牛が通れないようにするグリッドと呼ばれるグレーチングがあり、農場の境目と思われる。すれ違う車も一時間に2〜3台。
一度だけ前を走るキャンピングカーに追いついたことがあって、えげつない砂埃の走行を強いられたことがある。
森の中を走るルートでは野生動物がいっぱい出てくる。奈良公園には普通に鹿が居るけど、そんな感じでカンガルーとかエミューがいる。当たり前やけど、ここは野生動物の方が偉いはずだ。カンガルーは奈良の鹿みたいに不規則な動きをするからぶつかりそうになる。申し訳ない。
それに加えて放牧されている牛、牛、牛。
牛様が群で道を渡ろう物なら、暫くまつしかない。彼らの気分を損ねたら大変だ。
グラベルを走ってわかってきたのが、
ヘルメットの快適性。今回新調したヘルメットが、ロングダートになると頭が痛くなってくる。二時間も走ると集中力が無くなってきて、あくびも出てくる。そうなると涙目になりながらひたすら走るが、流石に限界が来た。
ちょっと道端で昼寝だ。
20分は寝たが誰も通らない。
第四章
グラベルロードに備えて
Queensland州の中西部はOutback(アウトバック)と呼ばれる地域で、乾燥した大地が広がる場所です。
主要なハイウェイは舗装された片道1車線で速度制限が100キロか110キロ。
日本とは違う土の色、木々の種類、底抜けに明るい青空を見ながら走るのは新鮮でなんぼでも走れそうだけど、やっぱりもっとディープな道も行ってみたい。
地図を見ながら当たりをつけて、ルート選定してみる。その前にまずはガソリン給油、予備タンクもしっかり満タン。次に水の確保。これがないと始まらない。何せ距離が半端ない。
赤丸から青丸まで約300キロ その間に無数のグラベルがある |
走ってないけど
この道ではグラベルが560キロもある
東京~大阪に等しい
グラベルのローカルロードにもグレードがあり、一段低い道になると、曲がりクネねってアップダウンも激しく、小川越えも頻繁に出てくる。そうなると路面も轍だらけになり、転けそうなこともしばしば。もし大ごけしたら暫く放置は必至。バイクが壊れたらサバイバル修理覚悟。パンク修理などの工具は積んでいるけど、怪我で身動きが止まれば助けを待つしかない。意識があれば良いけど、最悪に備えてエマージェンシーラベルをヘルメットに貼っておいた。
現地で掛けてもらったバイク保険は結構高額だったけど、日本でかけた海外旅行保険と併せて万全を期しておいた。
何せ救急車はヘリコプター搬送になるはずだ。